漁港づくり
漁港は、安全・新鮮・美味しい水産物をお届けする、
生産とふれあいの場です。
衛生的で、働きやすく、環境にやさしい漁港づくりを進めます。
漁港は、漁業の根拠地として、水産業の健全な発展及び国民への水産物の安定供給を目的として整備・管理が行われています。また、漁港は、漁船の出入港・停泊・係留、水産物の陸揚げ・処理・保蔵・加工、市場活動などの本来的な機能の他、様々な役割を有しています。
漁港の計画・設計等においては、地域において漁港に求められている多様な役割への十分な認識、また、地域からの要請や将来的な環境変化等に対する柔軟性が求められます。
このようなことから、我々は、産地の生産力強化と輸出促進による水産業の成長産業化に向けて、高度衛生管理に向けた産地市場等の整備計画の策定や産地市場のEU-HACCP登録に向けた支援を今後も行って行くとともに、社会情勢等の変化による市場への新たな要請に対しても迅速に対応していきたいと考えております。
また、海洋環境の変化や災害リスクへの対応力強化による持続可能な漁業生産の確保を目指し、漁業地域における水産物の生産・流通に関する業務継続計画の策定を支援していくとともに、津波来襲時における漁船避難に関するルールづくりや漁港施設における気候変動への適応策(計画・設計等)の検討、設計沖波等の点検・見直し等、調査・研究を推進していくこととしております。特に、気候変動については新たな知見に対して随時適応策を見直すなど気候変動への対応力強化を図るための調査・研究を進めていきたいと考えております。
さらには、全般的な社会情勢の変化に対して、カーボンニュートラルに向けた漁港利用のあり方等、グリーン化の推進のための調査・研究、漁港やデジタル社会を形成するための漁港・産地市場の水産物取引業務の電子化・ネットワーク化に加えて、ICTやIoT 等の活用による水産資源の持続的利用と水産業の成長産業化の両立を目指すスマート水産業についても取り組むこととしています。